おはぎときなこ

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職人でも作家でもない

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先日長岡造形大学の公開講座で能登在住の漆の作家 赤木明登さんの話を聞いてきた。

授業科目の「美術・工芸特別講義」を開放し、一般公開します。
って、大学ってこんな素敵なことしてくれるのね。


初めてのひとり長岡。
造形大にたどり着く前に2軒ほど寄り道し、時間ぎりぎりで202講義室へ。
最前列付近に某ギャラリー店主を発見。いたいた^^
その後ろには教室でただ一人の半袖の陶芸家S氏の姿も。

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そもそも赤木さんの事を知ったのは、奥様の赤木智子さんの著書。図書館でこの新緑の風景の表紙に思わずジャケ買いならぬ、ジャケ借り。
本として、表紙だけでなく中身も大変私の好みであった。



3時間の講義、時々黒板に左手で器用に字をかく程度でスライドなどはなし。
作品の映像を見せれば楽なんだけど、見てわかった気になるので映像は使わないのだと。
・・・・・なるほどね。

引用する書籍の著者にやけに哲学者とかが多いと思ったら、文学部哲学科卒とのこと。
どおりで哲学的な芸術に関する話等は、私の脳ミソでは到底理解不能なところも・・・・
編集で自己表現しようと編集者となり(家庭画報)
その後奥様と3歳の娘を連れ、突然漆職人(塗師)に弟子入りするという経歴の持ち主。

物を造る作家という職業の人は、無口で口下手な人が多いと思っていたが
赤木さんは派手さはないけれど、とても表現力豊かで、話上手。
文章を読んでも感じるけれど、そもそも器の作家という前に
とても自己表現のうまい人だと感じる。
ご自分の作品の見せ方や言葉の選び方、もちろん企画力も。
バブルの時代の華やかな出版業界を泳いできたからかと思いきや
学生時代からお茶やお華のお稽古が好きだったと、
型や作法という物に美意識を感じるらしく、お能や祭り事のような日本の伝統の話
修業時代の話を聞くと、まるで武道家のような、武士のような
そんないろんな顔をもっている人だと、私には思えた。

人の話をライブで聴くのは楽しい。
もちろん興味のある人に限るが、なぜその人が今のような人になっていったのか。
家族構成や家庭環境、前職や、その道に入ったきっかけなどにとても興味がある。
なんだかうまく言えないけど、その人の話を聞きながら、
自分の中の迷い事や気付かなかったこと、悩んでいたことなどのヒントが、
それは見事にドンピシャなタイミングで目の前に現れたり、ピコーン!と閃いたり。

赤木さんを起点にいろんな人や物に興味が湧いて、それを調べている間に
また違うことを知り、好きになったり。

密かにまだコーフンしていて、興味が多方面に広がっているので
大事なことが手につかない^^;)
おまけに夕方本屋に行ったら、これまたドンピシャな本が
次から次へ私に話しかける(かけてない、かけてない)
我慢に我慢して、4冊も購入しちまった^^;)(うち一冊は奥様の新刊)

小林薫にちょっと似ていて、なんとも色気のある48歳。
赤木明登、うーんカッコイー。



な訳で、本日2回目の投稿でした♪
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by kinakotoohagi | 2010-11-28 21:59 | その他