人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おはぎときなこ

kinakotooh.exblog.jp

2012年の40日

2012年の40日_f0131535_22255071.jpg
2012年は、一生忘れられない1年になった。

色々ねー、ホント色々あったんだけど
人生でこれほど絶望恐怖を感じた事はなかったな。
親や家族の存在は偉大だ。

6月に父を亡くし、やっと少しづつ色々なことが消化できはじめた頃
11月22日、母が脳動脈瘤破裂で倒れ、救急搬送された。

その日に限ってとーさんは結婚式で東京泊。
一睡もできず、明るくなるのを待って初めて浜松まで一人で運転した6時間。
ジェイが一緒だったから救われたけれど、恐ろしく長い6時間だった。

今日、大晦日がちょうど発症から40日目。
35日目でやっとICUから出られ、その間2度の開頭手術。
命の危機を脱したと言われてからも、自発呼吸ができなくなり
挿管をして人工呼吸器を接続、心不全を起こしたり
肺炎、感染症との闘い。
未だに、意識が完全には戻ってこない。

兄がほぼ毎日病院に行き、その日の経過をEvernoteでつけてくれているので
離れていても状況がよくわかる。
年越しそばも食べ、夫がソファーで居眠りを始めたので
最初からすべて読みなおしてみた。
たった40日なのに、気が遠くなるほど色々なことがあった。

脳の血管が破裂すると、体の中の機能がどう影響を受けるのか。
こんなのホントに身近に起こらなければ、知らなかったことばかりだ。
次から次へと、これでもか!という事がおこる。

でもやっと40日。
まだ意識はほとんど戻っていないけれど、少しづつ反応が現れてきた。
4日前兄が、ICUには入れなかった娘たちを連れて母に会いに行った。
母が命よりも大切に思っている孫である。

その日の兄の記録より・・・
子どもたちが、「ばぁばー、来たよー!」と
病室であることも気にせずに大声で呼んでみた。
そしたら、なんと目を開けて声のする方を探している感じ。
その後、すぐに目を閉じて意識のレベルが下がってしまった。
目を閉じた時、目尻から涙が流れてきた。
わかったんだね、きっと。


夜中に読んで、ひとりで泣いた。

その2日後にも目は開かないものの、姪の話し声には反応している様で、
何度拭いても左目に涙がたまっていたという。

それ読んで、また泣いたよ。

そして今日は、姪が呼びかけると目を開き、口角をあげ笑ってたように見えたという。

当然泣いたよ。私も現場にいたかった!

太平洋側と日本海側、日本のおなか側と背中側に離れているこの距離はどうしようもない。
でも私以上に大変なのは兄だ。
最も重篤な状態を何度も間近で立ち合い、常に判断の責任を負わなければいけない。
頼りになるよ、兄!

2012年、父が逝ってしまい、最後に母まで!?と何度も泣いたけれど
2013年に希望が繋がり、平穏とはいかないまでも
なんとか無事に年が越せそうです。

2013年は一生懸命、まじめに、笑って生きたいと思います^^
皆様にとっても、素晴らしい新年になりますように。

写真は
病院の駐車場で青空をバックに大きな両手を広げているくすのき。
by kinakotoohagi | 2012-12-31 23:43 | その他