2013年 02月 16日
ばぁちゃんリスペクト!
ちなみにこの辺りじゃ、おばあちゃんじゃなく、みんなばぁちゃんと呼ぶ。
嫁に来たころは馴れ馴れしい気がしてたが、そもそもが馴れ馴れしい性質なので
最近じゃ私も何の躊躇もなく、〇〇さんちのばぁちゃんと呼んでいる。
昨年末漆作家の飯塚氏宅で混ぜてもらった餅つき、
豆餅をまんまと失敗しちゃったんだ^^;)
豆は、洗っただけで餅米と一緒に蒸かすのが正解。
ご丁寧に、前日からお水に浸してもどしちゃったのが間違い!^^;)
見事に打つたび豆は粉々につぶれ、餅にきれいにMIXされるという惨事。
それはそれなりに美味しかったけど、豆がゴロゴロ入ってるのが食べたいの!
ということで、リベンジ。
今回教えてもらいたかったことは蒸かし加減と、
合い取り(あいどり、水を手につけて杵の合間に餅を返すこと)の正しいやり方。
このばあちゃん、この辺りの郷土料理に関しても生き字引と言われる有名な82歳。
おまけに野菜作りでもなんでも上手で、とにかく仕事が早い!
どのくらい早いかというと・・・・
合い間に臼の中でお餅全体をひっくり返す手際や、
打ち粉を広げた伸し板に餅を移動するスピーディーさは、もうブラボー!!!
杵で着いたのはとーさん、お餅切ったのもとーさん、ぬはは~♪
ばぁちゃんちは、土間や囲炉裏がある昔ながらの、この辺りじゃ一番古くて大きなお宅。
18畳の広間には練炭の掘りごたつ。
年末には当然大量の餅つきするんだけど、『紀元節にもつくからおいで』と?
紀元節ってWikipediaで調べちゃったよ、要は今の建国記念日。
そういう日には今でもお餅をつく。
餅つきが終わった臼に合い取りで使ったお湯を入れ
その中で杵(きね)や蒸籠(せいろ)やすのこ、布巾やしゃもじを洗い
最後に臼をたわしできれいに洗い、ひしゃくでお湯をすくい出し
布巾でふきあげて道具をしまう。(ここは私も手伝った!)
おまけに最後の湯を他のバケツに少し取り、
黒光りする床をその場で拭きあげていた。
ナント無駄がない!
そんな一連の作業は、禅宗のお坊さんの食事作法だったか
食後、飯碗と汁碗に湯を注いで、香の物できれいにすすいで飲みきり、
そのままお椀を重ねて袋(のようなもの)に片づける、
そんな風景をテレビで見たことあるけど、ふとそれを思い出した。
わかっちゃいるけどね、なかなかできない。
お邪魔してお茶を頂いて、お餅ついて片付けるまでに一時間半。
あっという間!
お茶請けは、ユリ根をきれいにうっすら甘く煮たものと、手作りの水羊羹に甘酒羊羹。
漬物は毎年どれだけ仕込むんだろ?
帰りには手づくりの草ほうきをもらった。
この辺りでも作る人はいるが、持ち手に巻かれた麻紐の丁寧な巻き方はさすが!
とにかく無駄をせず、骨惜しみをしない、春夏秋冬いつも忙しそうだけれど
でも愚痴も言わず、へ理屈も言わず
それでいて、けっこう楽しんでいる様子がうかがえる。
師匠と呼ばせて頂きたい!
4月には大豆約60㎏で味噌を仕込むらしい。
うへへ、足手まといは承知の上で、お手伝いさせてもらえるよう頼んでみよっと!
ばあちゃんが元気なうちに、沢庵と野沢菜の漬け方と
お節料理の諸々も教えてほしいしな。
それにしても、つきたての豆餅、サイコ-に美味しかった。
もうサ〇ウの切り餅は食べられなーい!
我が家のヒビが入っちゃった臼、
今年こそ修理してうちでもたくさんお餅つくぞーっ!(^_^)/
母よ、お餅は・・・・まだまだ無理ですね^^;)
by kinakotoohagi
| 2013-02-16 22:07
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