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おはぎときなこ

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読書事情

活字中毒だった昔。

ひとりCafeでタバコにコーヒーが至福の時間でした。
今じゃすっかり健康オタ、本読む時だけちょっと昔に戻りたいとか時々思う。


こちらに来てからは何かと忙しく、と言うよりも
生活のリズムや環境が変わったことのほうが新鮮で
活字に没頭する気にならなかった。

心身ともに、すこし落ち着いてきたみたいですね。
長編や、珍しく今まで読まなかった作家に手を伸ばした。

過去には片岡義男、山田詠美、喜多嶋隆、村山由佳・・・・等など
基本的に一度気に入るとその作家の作品は、ほぼ全て読む。

人とのつき合いと一緒で、多くなくていいから
本当に好きな人と深く関わりたいのとよく似ている。

片岡義男は25年前の文庫本が変色している。
でもしっかり一緒に引っ越してきたよ。
たまに開くとね、空気?というか、匂いがするのよね。
たまに会いたくなる昔の男みたい。


最近心臓打ちぬかれた作品二点。

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そのときは彼によろしく
市川拓司




市川拓司は二冊目。
この人の文章は日本語が美しい。
そしてリズムが優しい。
登場人物たちが愛すべき人たちだからだろう。
読んでいてこちらまで優しくなれるような、そんな文章。

長澤まさみ主演で映画化されているが
私のイメージした登場人物とあまりにもギャップのある配役。
きっと、絶対見ないだろう。

読書事情_f0131535_2314992.jpg
秘密
東野圭吾



最後がかなり衝撃です。
膝から崩れるって感じ。

で、人を愛するってことは、相手のことをまず考えることなんだな、
なんてことに気づいたつもりになる。

でも他にいいラストはなかったのか?
どうにも少々後味が悪い。

これも随分前に広末涼子主演で映画化されているようですが
同じくこれもきっと絶対見ない。


あと一冊、村山由佳の新刊が手元にあるが
遅筆で有名な村山さん。
次がいつになるやらと思うと、もったいなくてなかなか読めないのであった。
by kinakotoohagi | 2007-06-29 23:31 | たわいもない日常